都議会における女性に対してのセクシャルハラスメント発言について 声明文

 

 

「原発」都民投票の会 2014.6.23

 

 

6月18日の都議会で、塩村あやか議員の妊娠や出産に悩む女性への支援策についての質問に対して、自民党の男性議員から「自分が早く結婚したら」「子どもを産めないのか」など女性の人権を侵害する野次がとびました。また聴いていたまわりの議員は嘲笑し、議長もそれを止めないという状況でした。

 

そもそも女性に対して結婚しろ、子どもを産め、などという言葉はセクシャルハラスメントであり、女性蔑視という最悪の言動です。都民を代表する都議会の場でこのような発言があったこと事態が由々しき問題で、人間としてはなはだしく人権意識が欠如しており、議員としての資質を追求されてしかるべきです。

 

塩村議員が取り上げた質問は、不妊治療の助成制度を国が削減することなり、東京都では特にこの制度を利用している女性が多く、都に助成の拡充を求めるきわめて重要な訴えでした。低劣な野次によりそれが隠れてしまい加えて真に悩んでいる当事者たちのことをも深く傷つけることになったことを大いに反省し、謝罪すべきです。

 

「原発都民投票の会」ではお任せにしない市民社会の実現を目指して、先の都議選では私たちの代弁者である議員は責任を持って選びたいと候補者と対話集会を行ない、その後も議会傍聴などの活動をしてきました。しかし市民からは実情がみえにくくこういった議員が選ばれている現状ははなはだ残念です。

 

本来議員は市民から多大なる信託を受け市民を代表して議会活動を行なう責任があり、その議員が人格を否定する発言をするなどは言語道断です。

 

今回のことは決して曖昧にしてはならず、都議会として責任を持って発言者を特定し、議会としてその場で容認した事を謝罪して、市民の代弁者として重大な任を負っている議員は人権についてあらためて勉強する機会をもうけるべきです。

 

本人はただちに辞職すべきですが、本人からの申し出がなければすみやかに辞職勧告し、さらに二度とこのようなことが起こらないように罰則規定をつくるなど都議会として厳重な策を講じるべきです。

 

 

「原発」都民投票の会 運営委員一同